魔法科高校の劣等生SS
タイトルが示す通り、外伝となるSS5編をまとめた作品。
主人公は脇に回り、数多くのサブキャラ達の物語が繰り広げられております。
本編の方はここ数巻、学園要素がかなり薄くなっていましたので九校戦(各学校競技対抗戦)にスポットが多く当たっているエピソードは新鮮でしたね。
主人公無双は影を潜めているかと思いきや、ライバル校の参謀を手玉に取りまくって歯軋りさせるシーンを描かれていたりもしていました。
個人的に見所だと思ったのは最後のエピソード、本編初期に特に活躍したクラスメート二人が実は知らない所で縁があった、そこにまつわる騒動ってのが書き下ろしだけあって力が入っていたように読めましたね。
作者の佐島勤さんもこの二人でスピンオフ書くつもりもあったとのことで、なるほどと頷ける部分がありました。
この作品もどうやら結末に近づいているようです、タイトルから考えて高校卒業までを描くのかと思いますので、もうしばらく付き合うと致しましょうか。