その白さえ嘘だとしても
前作「いなくなれ、群青」に続く、階段島シリーズの第2作。
今巻では主人公とヒロインのみならず、周りのキャラ達にもスポットが当たりそれぞれの理由でそれぞれが捜し物を見つけるべく走り回る様を描いています。
ううむ、今回は上記の構成が、最終的には収束することは判っていたものの、途中が色々と行ったり来たりで今ひとつ落ち着かない感じがしてもう一つに感じてましたけども。
まあやはりクリスマスの奇跡、っぽくまとめられると何かしっとりとした心境でこれでいいなあ、と思えてしまいましたね。
今回よくスポットの当たった学級委員長の、主人公とヒロインへの複雑な感情が入り混じっている様はよく描かれていて、前作ではヒロインの一途過ぎるおかしさが散々指摘されてたけど主人公も大概だよなあ、と伝わってもきました。
あとはまあ、今回もイラストがとっても素敵でした、これまた表紙だけで書店で手に取ってしまうインパクトはあると感じましたね。
魔女の正体にも迫ることになり、今後どうなるのか続きが気になるところでありました。