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東京皇帝☆北条恋歌 全13巻

 

 テキストの軽妙さ・愉快さには定評のある竹井10日さんのライトノベルでの代表作になるのかな?

 謎の生物、怪蟲(ウエポン)に脅かされる世界で、その舞台の謎に迫り脅威を取り除く運命に巻き込まれていく主人公の少年と、東京皇帝な少女とその側近の少女たちの物語を描いているわけですが。

 まあ竹井10日さんらしい抱腹絶倒なやり取りが全巻通して楽しく、正直主人公の成長ぶりとかはあまり意識せず読んでいました、個人的にはぶっ飛び系の竹井主人公のが好きなので、どうにかすると存在感がなくなってしまいがちな今作の主人公に違和感があったりもしたのですけどね。

 まあしかし、主人公ラブ過ぎる妹とか、合法ロリと自分で言っちゃう少女とか、よくぞこんなキャラを立ててこうも動かしまくれるものです、コメディに関する竹井10日さんの才能・表現力は本当に凄いと改めて感じました。何度か読み返してもつい笑ってしまいます。

 

 今巻で一番驚いたのがあとがきで明かされた地の文章によるツッコミの秘密でした、全くの想定外で、いや、してやられたと思いましたね。あとがきであのように書かれると確かにまた最初から読み返したくなります 。

 

 竹井ワールドでの強キャラも相当出てきて、かなりの存在感を示してはいますが、ちゃんと主人公たちの物語にはなっていて一安心でした。彼らの物語にもいずれ出会えるのでしょうか、ってかポケロリはどうなっているのか。

 

 個人的には頭のネジが外れた主人公な竹井作品のが好きではありますが、今作は脇キャラがぶっ飛んでいてこれはこれで楽しく読めたシリーズでした。