転職の神殿を開きました 3巻
「小説家になろう」サイト上にて人気を博している、ファンタジーシリーズの第3巻。
異世界転移させられた主人公の青年がその際、他人に大きな力を与えることの出来る転職能力を得て神殿を開くべく宗教組織に加入、そこで起こる騒動を描かれたのが今巻でありました。
前作までの拙レビューはこちら↓
今巻から新たな局面となり人間関係も大きく変わってきましたが、主人公が入ったクルシス教の面々がなかなかに個性豊かでキャラが立っており、それまでと変わらずに楽しむことが出来ますね。
新登場で表紙のセンターになっているキャラもまるでヒロインかのようで、実際に次巻以降では結構な活躍を魅せてくれるので、今回は顔見せ程度ですが期待が持てます、ただ正直ビジュアルは可愛い方に寄り過ぎかなあ。聖騎士の凛とした存在感、というよりは華やかさの方が目立っているように感じました。
あ、主人公がようやく「少年ではなく、青年」のように表紙などで描かれて、2巻までの最大の不満は何とか解消されました。282Pの挿絵はまだ若干、10代っぽい気もしますが、あの絵での存在感は主人公以外にあるので、まあ。
追加エピソードの「聖女の茶会」も、ここで初登場となる二人のやり取りも描かれて興味深かったですね。特に主人公と対になるであろう転職の聖女がこのような感じで仲間と会話してることが描かれたのは良かったですし、今後の巻でもキーキャラクターとしての存在感を示すようなエピソードの追加を望みたいところです。
次の巻では大きなバトルが描かれるはずですのでそこに期待大です、無事発刊されることを望みたいですね。