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異世界食堂 3巻

 

 「小説家になろう」サイトにて連載されている異世界×料理モノを商業文庫化したシリーズの第3作。

  この度アニメ化も決まり、4巻が(時期不明ながら)発売されることも告知されるなど、なろうでは音沙汰が少ないながらも表で動きが色々出てきた作品ですね。

 

 前作までの拙レビューはこちら↓

dragonmuga0093.hatenablog.com

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 今巻では表紙にもなっている黒い少女が、原作とは立場を大きく変えるなど、なろう公開版とは構成を大きく違えておりました。

 確かになろう版では準レギュラー的な存在ながらキャラが動かせてない印象はありましたが、それにしてもこのようにするとは、まあ表紙イラスト見ればどういう立場になったのかは一目瞭然でしたが驚きもありましたね。ただまあ彼女の特性上、相変わらず目立ってはいないですが、その分最後の特別編で語り手として心情が明かされて、なろう版より少しキャラが立ってきたのではないでしょうか。

 ただ彼女の参加によりなろう版より記載を変更する部分も多々あったわけですが、そこが変更し忘れなのがこれでいいと判断したのかはわかりませんが、元のバージョンままだと違和感の目立つ表現がチラホラ見受けました……まあささいなことではありますけどね。

 

 個人的にシリーズで一・二を争うほどのお気に入りエピソード「バースデーケーキ」も収録されていて相変わらず素晴らしい内容でしたし、「お汁粉」も改変部分にニヤリとさせられ、ちょうど季節の「秋刀魚の塩焼き」を読んで食べたくなってしまったりと、この巻での満足度は相変わらず高いままでありました。今回掲載されるはずだったけどなかったエピソードもきっと次巻以降に持ち越しになっただけでしょうしね。

 

 4巻の発売も楽しみですが、しかし書籍作業でなろう公開がまた少なくなるのは残念ですし、痛し痒しな心境です……