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ノベルレビューオンリー

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いなくなれ、群青

 

いなくなれ、群青 (新潮文庫nex)

いなくなれ、群青 (新潮文庫nex)

 

「君と僕」の物語、系の作品と言えるでしょうか。

 何とも不思議な関係、特にヒロインの少女のまっすぐ過ぎる性質が実に特徴的で、主人公の少年のやや斜に構えた部分はありがちかな、とも感じましたがそれでも二人の独特な距離感が印象的です。

 

「階段島」という、なぜか現実から切り離された、そこから出られないのに通信販売やゆうちょは利用出来るという場所で起こる不可思議な事象、魔女の存在、そしてあるはずのない再会を果たしてしまった二人。

 この物語に魅了された、というほどではないのですが、主役二人の行動や言動が目を離せない感じがして、一気に最後まで読ませてくれました。ヒロインのキャラの立て方の勝利でしょうか、本当にもう危なっかしくて、主人公の心境がよく伝わってくる感じ、なかなかでした。

 表紙イラストの透明感も素晴らしかったですね、書店で思わず手にとってしまうインパクトがありますし、あのヒロインのキャラクターを象徴してもいますね。

 このテの青春モノはあまり読まないのですが、久々に読んだのがこの作品で良かったなあ、と思えた一作でした。