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魔法科高校の劣等生 1-19巻

 

 

 「小説家になろう」サイトで人気を博し、電撃文庫にて書籍化された佐島勤さんの人気シリーズ。

 魔法というものが大きく幅を利かせている世界で通常魔法を使うということに関しては才能のない主人公が、実は特異な方面には天才的な能力を有し、敵対勢力に対して無双していくと共に、お互いに過剰な愛情を持っている兄妹の微笑ましい(?)日常も描かれております。

 特筆すべきは特異な世界の描き込み具合でしょうか。普通のライトノベルを凌駕する地の文章量もさることながら、セリフ部分もかなりの量であり、いやはや魔法理論に関する部分だけでもなかなか理解するのが大変です。

 ですが読みづらいという感じはなく、テンポもそこまで悪くはないので飽きるという感覚はないですね。

 

 まあ「さすがです、お兄様!」なセリフに代表されるようにチート主人公を徹底的に持ち上げている部分もありますが、そこを苦笑程度で流して読んでいければ楽しめる作品ではないかと思います。

 

 個人的にはもう一つ、これはという贔屓キャラが見当たらないですがまあ、あの兄妹の行く末(ここ数巻では更に踏み込んでいますし)は気になりますので、完結まで追い掛けていうことになりそうです。現在のライトノベル界を牽引する一作だということは間違いないですしね。