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ロードス島戦記 全7巻

 

  ライトノベル界の黎明期を支えた、ファンタジー物の金字塔。

 テーブルトークRPGから出発したこの作品は、その大筋をまとめて書籍した水野良さんの筆致の巧みさと、何より登場キャラクターたちの魅力で大きな支持を集めました。

 個人的には雑誌「「コンプティーク」に連載されていたテーブルトーク版のリプレイをまとめた記事がもう面白くて面白くて、その流れでライトノベル版も読んだ、って感じでした。「スパーク君、不幸!」は本当に毎月毎月の楽しみでしたね、なんだってあんなにダイス運が悪いのか。

 出渕裕さんのイラストも美麗でした、ディードリットの人気が非常に高かったのも納得のビジュアルワークでしたね。νガンダムも素晴らしいですし、キャラもメカもマンガも描ける稀有な才能な方だと思います。

 私はリプレイの第3部からこの作品に入った人間なので、そこでの登場人物を贔屓にしていたもので、ライトノベル版は仕方のないことですが彼らの出番が少ないことが残念でしたが、それでも刊行される度に楽しんで読んでおりました。また余談ですがOVAも発売になりましたが、そこで声優として一番好きな声である冬馬由美さんを初めて知ることが出来た、という点でも思い出深いですね。

 最近になって新装版も出たようですので、黎明期の傑作、ファンタジーライトノベルの原点を読んでみるのも良いのではないかと。