秋桜の空に―奈々坂の門
PCアダルトソフト「秋桜の空に」の後日談を描いた、原作シナリオ担当の竹井10日氏によるノベライズ。
PC版で大暴れした主人公と、それにつられるかのように騒々しい面々と化したヒロイン達の個性は健在で、ゲームから入った読者ならすんなり入っていけるようになっていました。
ゲームから小説に変わったことでどうなるかな、と懸念もありましたが、筆も手馴れている感じでしたし、爆笑の連続なテキストをあのキャラ達で読めて嬉しく思いました。
PCの方は実は後半の展開に難があり、そこが残念だったのですが、小説の方は最後までしっかりと、キレイにまとまっていて「なんだ、出来るじゃん」と思わされました。
ベッドシーンありなので誰でも読めるというわけではないですが、キャラの掛け合いには見るべきところがある作品なので、興味がある方には手を取ってもらいたいですね。
……でもポケロリを読んだ後にあらためてこちらを読み直すと、やっぱり竹井作品には甘やかし姉がいないとしっくり来ない感じがしますね、まあ竹井さんがライトノベルの方がメインとなってからは出てこないことも増えつつあるみたいですが。