ノベルレビューオンリー

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異世界食堂 5巻

 

異世界食堂 5 (ヒーロー文庫)

異世界食堂 5 (ヒーロー文庫)

 

 

bookwalker.jp

 アニメ化もされた、「小説家になろう」発の大人気料理ノベル、シリーズ第5作。

 今巻はなろうにて掲載された分にプラスして、アニメDVDに特典として同梱されたエピソード6本と商業文庫版の特別エピソードも掲載されております。

 

 原作であるなろう版で好きなエピソードであった「ミルクレープ」「揚げ出し豆腐」がありましたし、アニメDVD版は追いかけていなかったので(アニメ自体は視聴済み)未読であったエピソードが読めたこと(特に「ビーフカレー」)は喜ばしかったしで、やはり楽しめる作品であることは間違いないシリーズであることを改めて確認出来ました。

 また今までの5冊で今巻が一番、表紙絵が好みではありましたかね、美味しそうに食すヒロイン2人の姿は好ましいものがありました。

 

 ただ今後の展開には懸念も……「6巻に続く」となっていたことには安堵しましたが、原作掲載分は全て使い切ったわけで、今後は全て新たに生み出さなければならないわけですが、ここ数年の作者の犬塚さんの執筆スピードだと本当に大丈夫なのかと思ってしまうわけで。もちろんこの懸念を鮮やかに吹き飛ばしてくれることを願ってもいるのですが、果たしてどうなるのでしょうか……

 

 まあ新作読める日を楽しみに待つ日々を過ごしていくとしましょうかね。

異世界食堂 4巻

 

 

異世界食堂 4 (ヒーロー文庫)

異世界食堂 4 (ヒーロー文庫)

 

小説家になろう」サイトにて連載されている異世界×料理モノを商業文庫化したシリーズの第4作。

 アニメ化となるタイミングに合わせて書籍版の4作目も発売となったわけですが。

  

 前巻の拙レビューはこちら↓ 

dragonmuga0093.hatenablog.com

 今巻では舞台となる食堂が異世界に通じるきっかけを作ったキャラに初めてスポットを当てた(文庫版限定エピソードも彼女)構成ではありましたが、大半のエピソードはいつもの異世界の住人たちが食を楽しむもので、前巻までと変わらず読めるようにはなっております。

 

 個人的にお気に入りのコンビである、食にこだわりありまくりのツンデレエルフにその後弟子となるエルフ少女が連れ立ってやってくるエピソードが描かれたのは嬉しかったですし、様々なキャラが登場しそれぞれの描かれ方で美味しく食しているのが楽しい「バーベキュー再び」も好きな話なので、満足度の高い巻となってくれました。

 

 ただ正直、前巻からウェイトレスとして働くことになったキャラが存在感薄すぎてどうか、と思いますし、追加エピソードも現代のキャラたちが全く絡まないって意味では盛り上がる内容ではないので(食堂的には重要な内容ではある)、もうちょっと付け足し要素が欲しかったかな、なんて贅沢なこともつい思えてしまいましたね。

 

 

 さて、5巻以降は原作的には勢いが落ちて更新ペースもガクンと下がってしまってううむ、とも感じてはいるのですが……そもそも5巻は出るのだろうか、とも不吉な予感もないでもなかったり。まあ商業的にはヒーロー文庫さんとしては是非出したいだろうなあ、とは思えるのですけども、さて。

真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました 1巻

 

小説家になろう」にて今なお連載継続中の人気タイトルを角川スニーカー文庫にて加筆、商業文庫化された作品、そのシリーズ第一作。

 最近まで存在を知らなかった作品でしたが、たまたまタイトルを見て興味を惹かれ、なろうで読んでみたらかなり楽しめたもので、でまたもやたまたま電子書籍版がかなり安価に配信されたタイミングがあったので商業版も読んでみることに。

 

 作者のざっぽんさんがあとがきに書かれていたように、RPGなどで力不足で途中離脱するキャラをイメージしていましたが、読んでみると何の何の、実は勇者パーティをしっかり支えていて、実際そこから離れた場所で主人公となっても魅力ある存在であり。

 身の上を隠しつつも辺境の地で地域の人々の信頼を勝ち得て、でもトラブルの数々に巻き込まれて、知識と(特別じゃない)一般技術で何とか対応していくさまはとても楽しめました……まあ、勇者パーティの頭脳担当とは言え、戦闘経験も当然豊富なので苦戦の描写はないですけどね。

 

 イラスト、というかキャラデザインもかなり目を惹く出来となっていて商業版の大きなウリとなったのではないかと。個人的にはヒロインのリットが目立ちすぎる外見で、こんな美女が店番してたら商売にならんのでは、という気がしましたが……

 

 文庫版の追加要素で過去のエピソードがいくつか描かれましたが、なろう版ではほぼ描写のなかったハイエルフ、ヤランドララの人となりが分かるエピソードが印象的で、これだけでも読めてよかったな、と感じましたね。

 

 個人的には一番の推しである妹であり勇者なルーティにもう少し、追加描写があればなあ、と思いましたが、まあそれは2巻以降の楽しみということになりますか。あとなろう版のときから感じてましたが、追い出されたというにはあまりに主人公の物分りが良すぎて違和感がありましたが、こちらは商業版でも同様でしたね……いくらショック受けたといってもルーティとコミュニケーションなく別れる、というのはあの二人の関係からいってあり得ないよなあ、と。そこまでパーティから引き離す策略に長けてたわけでもないですしね、あのキャラは。

 

 ともあれ、これは今後もスニーカー版の方も読み続けないとな、と感じさせる内容に仕上がっていたことは確かで、うん、満足度はなかなかのものでした。2巻も近々にダウンロードすることになるでしょう、あるいは来年すぐ出る3巻と同時、ってのもアリかな。

転職の神殿を開きました 5巻

 

転職の神殿を開きました(5) (モンスター文庫)

転職の神殿を開きました(5) (モンスター文庫)

 

小説家になろう」サイト上にて人気を博している、ファンタジーシリーズの第5巻。

 主人公一行がいよいよ、タイトルとなっている「転職の神殿」となる辺境の分神殿を開設すべく、懐かしの辺境へと向かうことになっていくわけですが……

 

 前作までの拙レビューはこちら↓

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 ……うん、王都での様々な出来事も楽しめたってば楽しめましたし主人公の立ち振舞いのスキルはより発揮されてはおりましたが、やはりこの作品の醍醐味でもある戦闘やそれにまつわる部分での転職の魅力は辺境パートにありますので、ここからがいよいよ本番と思わせてくれる展開でしたね。

 まあタイトルがようやく実行された記念すべき巻ってことで、「小説家になろう」版からの愛読者としては楽しくも感慨深く感じたりもしましたか。

 辺境に住む面々もやっぱり個性的で、読んでいてやっぱり笑みがこぼれてきたりもしましたしね。

 

 とまあ、物語の内容には不満はないのですが、イラストにはちょっと……ラウルスさん筆頭に大人キャラがどうも年下すぎる外見で……これならわざわざ描かなかった方が良かったのではないかと、編集者さん側が絵師さんに発注する段階でもっと詰めるべきだったと感じましたね。

 

 個人的には書籍版として5巻まで読むことが出来て満足な作品で次の巻も出て欲しいなあ、と思っておりますが、さて。

 最後に、昨年末までにレビューする予定などとぬかしておいて5月になってしまいましたことを、深くお詫びいたします。

転職の神殿を開きました 4巻

 

転職の神殿を開きました(4) (モンスター文庫)

転職の神殿を開きました(4) (モンスター文庫)

 

小説家になろう」サイト上にて人気を博している、ファンタジーシリーズの第4巻。

 異世界転移させられた主人公の青年がその際、他人に大きな力を与えることの出来る転職能力を得て神殿を開くべく宗教組織に加入、そこで起こる騒動を描かれたのが今巻でありました。

 

 前作までの拙レビューはこちら↓ 

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  王都でのトラブルの連続、そこで活躍するカナメたちが描かれていて、WEB版でも特に好きなパートであったので楽しく読むことが出来ました。

 主人公が大技をあてにいき、それを他のパーティメンバーがフォローしてるシーンは特にお気に入りでした……教会の「聖女」の面々とのやり取りも好きでして。陰謀を暴くパートもなかなかの緊迫感をしっかりと描いていて面白く読ませてくれていましたね。

 

 またこの巻に関してはイラストも適正な描写で不満に思うこともなかったですし、というか主人公の青年、カナメに関してははかなり良くなっていたと感じましたしね。

 

 若干の不満としては文庫版の追加パートが、3巻までより少なめだったことでしょうか。まあ大幅に追加するのも色々とバランスが崩れる可能性が生まれるので良し悪しな部分もあることは理解していますが、もうちょっと読みたかったなあ、というのが正直な印象でした。

 

 5巻も既に発売になっていて読了済みですので、こちらも年内にはレビューUPするつもりです。

りゅうおうのおしごと! 5巻

 

りゅうおうのおしごと! 5 (GA文庫)

りゅうおうのおしごと! 5 (GA文庫)

 

 将棋をテーマにした白鳥士郎さんのシリーズ第5作。

 今までは語り部ながらも内弟子たちを中心に描かれていてそこまでスポットが当たってこなかった主人公、そのタイトル防衛戦がメインに据えられ、その異常なまでの才能が棋界最強の名人との攻防で更に花開いていく様が描かれました。

 前巻までの拙レビューはこちら↓

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 ですが個人的に一番印象に残ったのは彼のシーンではなく、彼が長らく世話になっている女性、将棋の才能には周りの人間ほど恵まれないと思われていたキャラが己の極限まで追い詰められそこから立ち上がり、ついには勝利をもぎ取ったあのシーンに魅了されてしまいました。……思えばこのシリーズ、確かに2巻までも十分に楽しめましたが、真に凄いと思わされたのも3巻での彼女が立ち上がってくるシーンでしたし、清滝桂香というキャラクターが本当に機能したときこそ、この「りゅうおうのおしごと!」という作品が輝かしい光を放つことになったのだろう、と感じましたね。

 

 今、現実世界でも中学生棋士がとんでもない連勝記録を達成していたりと、何だか現実とリンクしているようで怖くなるほどですが、ますますの盛り上がりを見せてくれることを作者の白鳥士郎さんに望みたいですね。まあ、「ロリコンを殺す服」なんて単語を飛ばしてくるあたり、期待(?)していいのでしょうけど……いいんだよね?

魔法科高校の劣等生 22巻

 

魔法科高校の劣等生(22) 動乱の序章編〈下〉 (電撃文庫)

魔法科高校の劣等生(22) 動乱の序章編〈下〉 (電撃文庫)

 

小説家になろう」サイトで人気を博し、電撃文庫にて書籍化された佐島勤さんの人気シリーズ、その22巻。

 前巻の会議での軋轢を経て他の魔法師族との動きを描きつつ、そこにリンクする形で高校の中、また卒業生達とのアレコレなどが語られておりました。

 

 前巻までの拙レビューはこちら↓

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 まあ最後に見せ場が来たとはいえ、全体的に動きが少ない巻との印象を受けましたね、今後への布石を打っていることは重々承知しておりますが、地味な展開に終始したかなあ、と。

 20巻以上も巻を重ねていればそういう展開もある、と言ってしまえばそれまでですけどもね。

 

 予告を見るに次の巻も重い展開になりそうですが、収束に向けて動いている以上はやむを得ないでしょうか。主人公の技術者としての別名義が表に出てくるのは随分と久しぶりで、そちらの面では楽しみに思えてはいたりしますけどもね。

 

ロード・エルメロイ二世の事件簿1

 

ロード・エルメロイII世の事件簿1 case.剥離城アドラ【書籍】

ロード・エルメロイII世の事件簿1 case.剥離城アドラ【書籍】

 

Fate/Zero」に登場したキャラクターを主人公にしたスピンオフ作品のシリーズ第一作。

 タイトルにもなっているロード・エルメロイ二世、Zeroではウェイバー・ベルベットとして聖杯戦争に参加した若き魔術師が成長し、彼の師匠の名を(望んだのではないにせよ)受け継ぎ、時計塔という場で確固たる地位を築きながらもトラブルには巻き込まれ続けていく……と、いうのが概略となりまして。

 彼の弟子であるグレイという少女(彼女にも大きな秘密あり)を語り手として、今巻では魔術刻印に関する卓越した技術を持っていた魔術師の遺産に関する謎に迫ることになります。

 

 元々「レンタルマギカ」シリーズを愛読していた身ですので三田誠さんの筆力には信頼をおいていましたが、やはりスラスラと入って来ながらも読み応えもバッチリな文章に頷くことしきりでした、本当にあっという間にこのボリュームを読ませてくれましたからね。

 特筆すべきはFateシリーズを彩る魔術師の少女、ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルトの、シリアスな側面にスポットが当てられたことですね、なかなかの活躍っぷりを魅せてくれますし、新たな魅力を引き出せていたように感じました。

 謎解きに関しては深く考察出来るような知識もないですが、まあ魔術に関わることなのでそもそも予想すら立てられなかったです、はい。

 

 不満があるとしたら、登場人物的にもう少し広がりがあると思ったら本当にただ巻き込まれただけに終わって「あれっ?」と思ったキャラがいたことぐらいですかね……あとは「愛しい、愛しい」義妹ももっと出張って欲しかったですが、まあそれは次巻以降の楽しみとなりますか。

 

 実はスマートフォンゲーム「Fate/Grand Order」で孔明というキャラをようやく引き当てた記念に購入したのですが、予想通りに楽しませてくれましたので、いずれ次巻以降も読みたいと思っています。TYPE-MOONワールドからのゲストキャラも三田誠さんどのように動かしてくるのか注目したいですしね。

魔法科高校の劣等生 21巻

 

魔法科高校の劣等生(21) 動乱の序章編〈上〉 (電撃文庫)

魔法科高校の劣等生(21) 動乱の序章編〈上〉 (電撃文庫)

 

小説家になろう」サイトで人気を博し、電撃文庫にて書籍化された佐島勤さんの人気シリーズ、その21巻。

 主人公兄妹が最上級生となり学園生活も様変わりしつつも、世界情勢の変化に巻き込まれていく様も描かれておりましたね。

 前巻までのレビューはこちら↓ 

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 まあタイトルにもなっている通り序章ってことでそこまで大きな展開になってはいなかったですが、それでも新たな戦略級魔法が発動されたり、それに主人公が対応することになったりと、今後に向け、もしかしたら相当な大戦になるかも知れない予兆は感じられる巻でありました。下巻でどうなるのか、気になることは気になりますね。

 ただそれ故に、あまり見所と感じたシーンなどはなかったですかね…面白くないわけではないですが、正直「おおっ」と思わせてくれる展開が欲しかった気はしました。でもまあ、続巻が発売されればまた期待して購入してしまうことは間違いのないところですね。 

 

転職の神殿を開きました 3巻

 

転職の神殿を開きました(3) (モンスター文庫)

転職の神殿を開きました(3) (モンスター文庫)

 

「小説家になろう」サイト上にて人気を博している、ファンタジーシリーズの第3巻。

 異世界転移させられた主人公の青年がその際、他人に大きな力を与えることの出来る転職能力を得て神殿を開くべく宗教組織に加入、そこで起こる騒動を描かれたのが今巻でありました。

 

前作までの拙レビューはこちら↓ 

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 今巻から新たな局面となり人間関係も大きく変わってきましたが、主人公が入ったクルシス教の面々がなかなかに個性豊かでキャラが立っており、それまでと変わらずに楽しむことが出来ますね。

 新登場で表紙のセンターになっているキャラもまるでヒロインかのようで、実際に次巻以降では結構な活躍を魅せてくれるので、今回は顔見せ程度ですが期待が持てます、ただ正直ビジュアルは可愛い方に寄り過ぎかなあ。聖騎士の凛とした存在感、というよりは華やかさの方が目立っているように感じました。

 あ、主人公がようやく「少年ではなく、青年」のように表紙などで描かれて、2巻までの最大の不満は何とか解消されました。282Pの挿絵はまだ若干、10代っぽい気もしますが、あの絵での存在感は主人公以外にあるので、まあ。

 

 追加エピソードの「聖女の茶会」も、ここで初登場となる二人のやり取りも描かれて興味深かったですね。特に主人公と対になるであろう転職の聖女がこのような感じで仲間と会話してることが描かれたのは良かったですし、今後の巻でもキーキャラクターとしての存在感を示すようなエピソードの追加を望みたいところです。

 

 次の巻では大きなバトルが描かれるはずですのでそこに期待大です、無事発刊されることを望みたいですね。

空戦魔導士候補生の教官 11巻

 

空戦魔導士候補生の教官11 (ファンタジア文庫)

空戦魔導士候補生の教官11 (ファンタジア文庫)

 

 アニメ化もされた、教官役の少年と少女のみで構成された小隊員達で織り成す空戦部隊の物語、シリーズ第11巻。

 

前巻までの拙レビューはこちら↓

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 クライマックス直前、力不足を痛感させられた候補生達と主人公たる教官、その最後の指導を中心に描かれた巻となりましたが。

 う~ん、主人公のキャラがキャラなので恋愛方面で盛り上がることはあまり期待していませんでしたが、主人公自体の力を使った場合の状況が大きく絡んできて、どうしてもそこが焦点になってしまっていて、うん、飄々としているようでも周囲の人間には何となく雰囲気の違いを悟られていて、さて、いざとなるとどうなるかという部分が気になって……それでも最後の二人のやりとりはおおっ、と思わされはしましたか。

 

 次で最終決戦になりそうな感じですが、このまま完結するのか否か、もうちょっとだけ付き合うとしましょうか。

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 11巻

 

 大森藤ノさんによる、英雄を目指す冒険者たちとそれを見守る神々を描いたファンタジーライトノベル、第11巻。

 前巻で苦境に立たされた主人公一行、その決着が今巻でつくことに。

 

前巻までの拙レビューはこちら↓ 

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 ううむ、落ち着く所に落ち着いたとは言えるのでしょうが、決戦してあの結末は、今後の展開上必要ではあったのでしょうけど、何かすっきりしないものが残りましたね。

 ヒロインの一人にも心の動きがありましたが、ここに来て恋愛戦線に参戦、ってことになっても微妙な気がします……主人公を心配しつつ見守ってくれるお姉さんポジの方が何かと美味しいのではないでしょうかね。

 

 何か今後をどうしていくのか、難しくなってしまった感が否めないですが、ここからまた前半のように熱い展開を描いてくれると信じて次巻発売を待つとしましょうか。 

 

聖剣使いの禁呪詠唱 18巻

 

聖剣使いの禁呪詠唱<ワールドブレイク> 18 (GA文庫)

聖剣使いの禁呪詠唱<ワールドブレイク> 18 (GA文庫)

 

  アニメ化もされたバトル&学園ラブコメなシリーズ第18巻。

 敵本拠地への潜入、そしてバトルとなるエピソードでありましたが。

 

 前巻までの拙レビューはこちら↓

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 ふむ、今回のエピソードは今後の展開に向けて重要なエピソードが盛り込まれておりましたね。

 敵組織の重要と思われるキャラの正体は、全くの想定外で驚かされました。

 あと主人公の側にいるキャラが今後のキーキャラクターとなることも示され、ここの所は割と余裕というかいなす感じでの戦いが多いように感じた主人公も、ガチでぶつかる必要のある相手との決戦が待ち受けているようで。

 

 残り何巻なのかは判りませんが終わりに向けてどうなっていくのか、今後の展開を楽しみにしたいと思います。 

 

機動戦士ガンダム 全3巻

 

機動戦士ガンダム (1979年) (ソノラマ文庫)

機動戦士ガンダム (1979年) (ソノラマ文庫)

 

 

 

機動戦士ガンダム 3 (ソノラマ文庫 174)

機動戦士ガンダム 3 (ソノラマ文庫 174)

 

 プラモデルが史上空前の大ブームを巻き起こした人気アニメタイトル、その小説版。

 アニメ監督である富野由悠季さんが喜幸(本名?)名義で執筆、後に角川文庫からも出たようですが最初は朝日ソノラマ文庫にて発刊されておりました。

 

 アニメ自体にはそこまでハマらなかったのですが当時の子供として当然のようにプラモデル作りにはのめり込んだ身ですので、まあそれならと小説版にも手を出してみたのですが、あまりにアニメとノリが違うことに驚きがありましたね……展開も色々と違っていましたし、何より主要キャラの生死もアニメと異なっていて、3巻一気に読んでしまったものでした。

 個人的にはアムロとセイラの生々しいやり取りが、20年以上経った今でも強く印象に残っていますね。

 

 富野監督の独特過ぎる文体は読む人を選ぶと思いますし、賛否両論あって然るべき小説版であることは間違いないですが、だからこそ今でも記憶に残る「読み物としてのガンダム」ではありますね。 

 

異世界食堂 3巻

 

 「小説家になろう」サイトにて連載されている異世界×料理モノを商業文庫化したシリーズの第3作。

  この度アニメ化も決まり、4巻が(時期不明ながら)発売されることも告知されるなど、なろうでは音沙汰が少ないながらも表で動きが色々出てきた作品ですね。

 

 前作までの拙レビューはこちら↓

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 今巻では表紙にもなっている黒い少女が、原作とは立場を大きく変えるなど、なろう公開版とは構成を大きく違えておりました。

 確かになろう版では準レギュラー的な存在ながらキャラが動かせてない印象はありましたが、それにしてもこのようにするとは、まあ表紙イラスト見ればどういう立場になったのかは一目瞭然でしたが驚きもありましたね。ただまあ彼女の特性上、相変わらず目立ってはいないですが、その分最後の特別編で語り手として心情が明かされて、なろう版より少しキャラが立ってきたのではないでしょうか。

 ただ彼女の参加によりなろう版より記載を変更する部分も多々あったわけですが、そこが変更し忘れなのがこれでいいと判断したのかはわかりませんが、元のバージョンままだと違和感の目立つ表現がチラホラ見受けました……まあささいなことではありますけどね。

 

 個人的にシリーズで一・二を争うほどのお気に入りエピソード「バースデーケーキ」も収録されていて相変わらず素晴らしい内容でしたし、「お汁粉」も改変部分にニヤリとさせられ、ちょうど季節の「秋刀魚の塩焼き」を読んで食べたくなってしまったりと、この巻での満足度は相変わらず高いままでありました。今回掲載されるはずだったけどなかったエピソードもきっと次巻以降に持ち越しになっただけでしょうしね。

 

 4巻の発売も楽しみですが、しかし書籍作業でなろう公開がまた少なくなるのは残念ですし、痛し痒しな心境です……